OBSの仮想カメラは複数のアプリで使用できますか
最終更新日:2026年8月15日OBS StudioのVirtual Cameraは、OBSで作った映像を通常のウェブカメラのように他のアプリへ送信できる便利な機能です。Zoom、Discord、Skypeなど、カメラ入力に対応したアプリで利用できます。
「OBS Virtual Cameraは複数のアプリで同時に使えるのか」と気になる配信者は多いでしょう。結論からいうと、環境やアプリによっては同じOBS Virtual Cameraを複数のアプリから利用できますが、すべての環境で正常に動作するとは限りません。アプリ側のカメラアクセス方法やOS、使用しているバージョンによって挙動が変わるため、実際の配信環境でテストすることが重要です。
OBS Virtual Cameraは複数のアプリで使えるのか
OBS Virtual Cameraは、OBS Studioの出力映像を仮想的なカメラデバイスとして他のアプリケーションへ提供します。そのため、対応している複数のアプリから同じ映像を利用できるケースがあります。
たとえばOBSでカメラ映像、背景、画面キャプチャをひとつのシーンにまとめ、そのVirtual Cameraをビデオ会議アプリや配信関連アプリのカメラとして選択できます。
ただし、物理的なウェブカメラを複数のアプリが直接利用する場合とは仕組みが異なります。Virtual Cameraは、OBS Studioのシーンをウェブカメラとして共有するための機能です。
OBS Virtual Cameraの基本的な仕組み
OBS Virtual Cameraを使う場合、まずOBS Studioに実際のウェブカメラを追加します。
その後、OBS内で映像を加工したり、複数の映像ソースを組み合わせたりして、完成した映像をVirtual Cameraとして出力します。基本的な流れは次のようになります。
- ウェブカメラをOBS Studioに追加する
- シーンを作成する
- 必要に応じて背景や映像効果を設定する
- OBSのVirtual Cameraを開始する
- 使用するアプリでOBS Virtual Cameraをカメラとして選択する
- Controlsドックから「Start Virtual Camera」を選択すると、Virtual Cameraが開始されます。
複数アプリで使う場合のメリット
複数のアプリでOBS Virtual Cameraを利用できれば、同じ映像環境をさまざまな用途に活用できます。
オンラインミーティングを行いながら別の配信ソフトで映像を利用したり、複数のコミュニケーションサービスで同じカメラ映像を使ったりできます。特にOBS側で背景、照明補正、画面レイアウト、カメラ切り替えを設定しておけば、各アプリで個別に映像を編集する必要がありません。
すべてのアプリで同時利用できるわけではない
ここが最も重要なポイントです。
「OBS Virtual Cameraが複数のアプリに表示される」ことと、「複数のアプリが同時に問題なく映像を受信できる」ことは同じではありません。
アプリによってカメラデバイスへのアクセス方法が異なるため、ある組み合わせでは正常に動作しても、別のアプリを追加すると「カメラが使用中」と表示されたり、映像が黒くなったりすることがあります。Virtual Cameraを複数のアプリで使用する際に、認識や互換性の問題が発生するケースも報告されています。
物理ウェブカメラとVirtual Cameraの違い
通常のウェブカメラは、アプリがカメラ本体へ直接アクセスします。多くのカメラデバイスでは、一度に1つのアプリしかカメラを使用できません。
OBSでウェブカメラをソースとして使用している場合、その同じ物理カメラを別のアプリが直接使用できないケースもあります。Virtual Cameraを利用すると、物理カメラを直接各アプリへ渡すのではなく、OBSで処理した映像を仮想カメラとして提供できます。この違いが、OBS Virtual Cameraが便利な理由のひとつです。
ZoomやDiscordで使えるか
Virtual Cameraの利用例としては、Zoom、Skype、Discordなどカメラ対応アプリが挙げられます。
アプリを起動したあと、カメラ設定から「OBS Virtual Camera」を選択すれば、OBSで作成した映像をカメラ入力として利用できます。ただし、アプリによってはカメラの選択画面を開いた時点でデバイスを確保する場合があります。複数アプリを同時に使用する場合は、最初に1つずつ接続を確認するのがおすすめです。
複数アプリで使うときの設定方法
まずOBS Studioを起動し、使用したいカメラと映像ソースを設定します。
次にVirtual Cameraを開始します。そのあと最初のアプリを開いてカメラ設定からOBS Virtual Cameraを選択します。映像が正常に表示されたら、次のアプリでも同じカメラを選択して動作を確認します。
もし2つ目のアプリでカメラが表示されない場合は、アプリを再起動したり、カメラ設定を開き直したりすると改善することがあります。
カメラが使用中と表示された場合
「Camera is already in use」などのエラーが表示された場合、アプリがカメラデバイスを独占している可能性があります。
まず、不要なカメラアプリやビデオ会議アプリを終了してください。そのあとOBS Virtual Cameraを停止して再度開始し、使用するアプリを順番に接続します。
それでも問題が解決しない場合は、OSのカメラ権限、アプリのカメラ設定、OBSのバージョン、使用している仮想カメラ関連ソフトを確認してください。
複数の映像に分けて使いたい場合
1つのOBS Virtual Cameraだけでなく、異なるシーンや映像を別々の仮想カメラとして利用したいケースもあります。
この場合、標準のVirtual Cameraだけでは目的を達成できないことがあります。複数のOBSインスタンスや追加の映像転送技術を利用して、複数の映像フィードを扱う方法もありますが、通常の初心者向け設定よりも複雑になります。複数のカメラ出力が必要な場合は、専用の仮想カメラソフトや映像ルーティングツールを検討するほうが簡単な場合があります。
YYCamProを使った複数アプリ向けのカメラ環境
複数のアプリでカメラ映像を利用したいクリエイターにとって、専用のカメラソフトを使う方法も選択肢になります。
YYCamProは、ウェブカメラ映像をリアルタイムで補正したり、ビューティー効果、背景効果、AI関連の映像機能を追加したりできるライブ配信用ソフトウェアです。単純に物理カメラを各アプリへ直接接続するのではなく、カメラ映像をソフトウェア側で処理してから対応するアプリへ送るワークフローを構築できます。
オンライン会議、ライブ配信、動画制作など複数の用途で同じカメラ環境を使いたい場合は、Virtual Cameraを活用することで柔軟性を高められます。
複数アプリで使用するときの注意点
複数のアプリを同時に使用する場合は、パソコンへの負荷にも注意してください。
OBSで高解像度の映像処理を行いながら複数のビデオ会議アプリや配信アプリを起動すると、CPUやGPU、メモリの使用量が増えることがあります。映像がカクついたりフレームが落ちたりする場合は、出力解像度やフレームレートを下げたり、不要なアプリを終了したりすると改善することがあります。
MacとWindowsで違いはあるか
Virtual Cameraの互換性は、OSやOBSのバージョンによっても変わります。
macOS 13以降のVirtual Cameraについては、OBS 30.0以降の新しいVirtual Cameraコンポーネントが対応しています。またmacOS 15以降ではカメラ拡張機能に関するシステム設定も確認する必要があります。Macユーザーは特に、OBSとmacOSのバージョンを確認してから設定することをおすすめします。
安定した複数アプリ運用のためのポイント
複数アプリでOBS Virtual Cameraを利用する場合は、最初からすべてのアプリを起動するのではなく、1つずつ接続を確認するとトラブルの原因を特定しやすくなります。
またOBSで使うカメラを必要以上に高い解像度やフレームレートに設定しないことも重要です。配信前に、カメラ映像、マイク、Virtual Camera、各アプリのカメラ設定を短時間テストしておくと、本番中のトラブルを減らせます。
ングソフトを組み合わせる方法も検討できます。
よくある質問
OBS Virtual Cameraは複数のアプリで同時に使えますか。
対応状況によっては複数アプリで同時に利用できます。ただしアプリやOSによってカメラへのアクセス方法が異なるため、正常に動作しない組み合わせもあります。
OBS Virtual CameraはZoomとDiscordで使えますか。
はい。ZoomやDiscordなどカメラ対応アプリでVirtual Cameraを利用できます。カメラ設定から選択するだけで使用できます。
複数アプリで「カメラが使用中」と表示されるのはなぜですか。
アプリがVirtual Cameraや物理カメラへのアクセスを独占している可能性があります。不要なカメラアプリを終了し、Virtual Cameraを再起動してから設定を確認してください。
物理ウェブカメラを複数アプリで直接使えますか。
多くのウェブカメラでは、同じ物理デバイスを複数のアプリが同時に直接利用することはできません。仮想カメラを使うと、処理した映像を別のカメラ入力として渡せます。
複数の異なる映像を各アプリに送ることはできますか。
標準のOBS Virtual Cameraはひとつの出力のみを提供します。複数の独立した映像フィードが必要な場合は、追加の仮想カメラや映像ルーティング方法が必要になります。
YYCamProはOBSの代わりに使えますか。
YYCamProはカメラ映像の補正やビューティー効果、背景効果を活用した配信環境を構築するツールです。目的や機能構成が異なるため、必要に応じて単独または組み合わせて利用するとよいでしょう。
まとめ
OBS Virtual Cameraは複数のアプリで同時に使えるのかという疑問に対しては、対応している環境では複数アプリから利用できる場合がありますが、すべてのアプリや環境で同時利用が保証されているわけではない、というのが答えです。
OBS Virtual Cameraは、OBSで作成したシーンを仮想的なウェブカメラとしてZoom、Discord、Skypeなどの対応アプリへ送信できる便利な機能です。アプリによってカメラアクセスの仕組みが異なるため、複数アプリを同時に使う場合は実際の環境でテストすることが重要です。複数の独立したカメラ出力が必要な場合は、専用の仮想カメラや映像ルーティ